宮崎市内における建造物のライトアップ、電飾イルミネーション設置の取組みは、地域住民はもとより、観光客を街なかに誘導する「街なか観光」を盛り上げたいという県や市の意向を受け、宮崎地区電気工事業協同組合が電気専門の事業者としての技術やノウハウで貢献しようとしたことから始まります。同組合がかなり以前から行なっていた、クリスマスの時期に児童福祉施設に電飾イルミネーションを設置するボランティア活動の実績も下地になっています。

 

 県庁周辺では、平成20年2月中旬からの約3週間(金・土曜日の午後6時30分〜10時)、歴史的建造物である宮崎文書センター等のライトアップ、楠並木通りにはフットライトを設置。「ライトアップされた建物はより魅力的である」、「歩いていて楽しい」など、住民や旅行者からは大変な好評をいただくことができました。
 この取組みは暫定的な社会実験として実施されたものですが、夜間景観に高い関心があること、また観光都市宮崎の位置付けに夜間景観の向上が欠かせないという共通認識を得ることができました。宮崎にふさわしい夜間景観創出のための照明のあり方や演出方法等を示すガイドライン策定に発展するものと期待が高まります。

 

 三桜電気工業(株)では、宮崎国際音楽祭における会場ホールや通路を飾る洋ランの展示、夏祭り会場での電気設備の設営などといった独自の取組みを行うほか、電設業協会の事業である高齢者住宅の電気の無料点検にも取組み、「どこに頼んでよいかわからなかったので、助かった」との声もあり好評です。今後も高齢化の進行は確実なので、活動の対象を高齢者の個人宅からさらに高齢者施設に広げ、取組みを続けていきたいと考えています。



宮崎県庁5号館の周辺にもライトアップを施した

市役所前の木々に施された電飾イルミネーション
三桜電気工業株式会社
  • 代表者/
    大野 拓朗(代表取締役社長)
  • 所在地/
    宮崎県宮崎市
  • 従業員数/
    237名
  • URL/
    http://www.misakura.co.jp/
  • 事業内容/
  • 電力会社の送電設備の建設及び補修ならびに一般電気設備工事を中心に、電気通信、冷暖房設備、給排水衛生設備、消防施設、塗装、とび・土工・コンクリート工事、土木工事などの各種工事も手掛ける。